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2010.08.05
バゲリーアの怪獣屋敷
パレルモから30kmほど西にバゲリーアという町がある。そこにヴィラ・デイ・モストリ(怪獣のヴィラ)と呼ばれる屋敷があるというので見学にでかけた。
街並みが始まったあたりの無料駐車場に駐車して、さて怪獣屋敷に行こうと近所のバールで働いている兄ちゃんに聞いたら、自分はこの町出身じゃなくて働いているだけだからわからないと言われた。
この時点で怪獣屋敷に対してちょっと疑問が起こる。マイナーなのではないか・・・。
ともかくも中心地に行けば何かわかるだろうと10分くらい歩いて歩行者天国になっているメインストリートに出た。
メインストリートは広くて並ぶ店も新しい感じで、パレルモより新しい町の雰囲気だった。ここで怪獣屋敷の場所を聞いたらすぐにわかった。そんなにマイナーでもないようだ。メインストリートの端にある。入口に既に異形の彫刻がお出迎えしてくれてわかりやすかった。入口脇の建物がオフィスで、ここで一人5ユーロの入場料金を支払って敷地内に入った。
屋敷の門 |
門の両脇の彫刻 |
チケットは憂える表情の小人の彫刻 |
敷地内にある邸宅 |
邸宅は敷地の真ん中にあり、邸宅を回りこんで裏手にある階段をあがると2階に見学できる部屋がいくつかあった。ここはプライベート博物館で1階には普通に人が住んでいるんだそうだ。内部にある部屋で変わっているのは天井に鏡が張り巡らされた部屋。壁には代々の主と思われる人々の彫刻がはまっていて、華やかというよりは「夜来たら怖いだろうなぁ」とちょっと不気味な感じを受けた部屋だった。
さて怪獣はどこにいるのかというと、屋敷の敷地を囲んでいる塀の上や庭にいた。怪獣だけでなく塀の上には楽器を奏でる楽師なども並んでいて、全体として不気味というよりは愉快な世界を繰り広げていた。しかし、どうしてこんな事を思いついちゃったんだろうか。
見学は30分くらいで終了した。他にも数組の見学者がきていて、この屋敷の面白さというよりはこういう物に興味を持って訪れるイタリア人がいて、この屋敷見学が存続しているのが面白かった。
お昼で見学が終了してしまったので、帰りにパレルモとバゲリーアの間にみかけたショッピングモールに立ち寄って食材を調達した。
今日はちょっと休憩モードな一日だった。
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