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2010.07.19
王宮とプレビシート広場、ポッツォーリに戻って観光
イタリア:ポッツォーリ

 ナポリ観光3日目。

 昨日、日曜日で閉まっていた王宮見学に向かった。入場料金一人4ユーロと王宮というたいそうな場所の割には安い。チケットを買って王宮内に入ると、まずはシンデレラが駆け下りた階段もこんな感じだったかと思うほど立派な階段がある。この階段室だけで日本のマンションが1棟建ってしまうといみじくも考える自分が悲しいのだが、、本当にそんなくらい広い広い場所だった。

 内部も贅をつくした調度品などが楽しめるのだが、やはりこの階段が一番驚いたね。





 見学は2階部分で常設か特別展示かわからないがオペラの衣装のような服を着たマネキンがあちこちに置かれていて雰囲気を盛り上げていた。

中庭の様子。

大変に凝った置物

謁見の間

天上の絵画が素晴らしい

天上のスタッコ装飾画美しかった

 途中で係員が手招きするので何かと思ったら、海に面した側に広いテラス(というか庭園)があってそこに出て見ろという。この庭園からはハーバーが見えて遠景にヴェスービオス火山も薄っすらと見えて気持ちのいい場所だった。

 ここからも数部屋を見学し最後に見たのが「王の礼拝堂」だったと思う。この室内にガラスのケースがあって、中にミニチュアの町と民衆がぎっしりと詰まった模型が置かれていた。これがちょっと変わっていた。
 

 一通り見学して所要時間45分。なるほど4ユーロだという理由がここで判明。そんなに広くないのだ。

 王宮を出て目の前のプレビシート広場を横切って向かいのサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂に入った。

 内部は思った通り天井が高くて開放的で、思ったよりもずっと明るかった。柱が弧を描いて取り巻く様子が面白い。

 今日はナポリ観光はここまでとした。といっても昼までにはまだ時間がある。王宮周辺でガイドブックに紹介されている店を2、3軒見て回ったのだが、トラットリアやリストランテとなるとガクッと値段が上がる。検討した結果、中央駅前のMimi alla Ferroviaという店がやっぱり値段控えめでいいだろうと中央駅まで食べに行く事にした。

 中央駅付近に行くのにはもう1つ理由があった。先日ローマで受け取ったカードの会社に電話して新しいカードのアクティベートをする必要があったのだ。中央駅に向かって左側に幾筋かある通りで黒人がたくさん屋台を出している通りにインターネット電話屋があるのを見つけているので、食後そこから電話する用事も果たせる。

 Mimi alla Ferroviaではシーフードパスタとシーフードミックスフライを注文。これに水を2つ注文して、コペルトという席料とサービスチャージを支払ったらあっという間に36ユーロ。美味しい事はおいしいが自炊と比べて値段と満足度のコストパフォーマンスを考えるとどうにもレストランいは足が向かなくなる。

 昼食後は無事に電話もできて、そこから電車でポッツォーリまで戻った。

 ポッツォーリの駅から300mと離れていない場所にフラヴィアの円形闘技場という遺跡がある。駅から大きな通りに出て右方向に坂を下って行くとすぐに右手に見えてくる。そう!入場料を支払わなくともがかなりの外観が見えてしまう場所だった。ぐるりと競技場を外周するように回りこんで入口に到達したら、もう入らなくてもいいやという気分になっていた。わざわざナポリから訪ねてきたら入ろうかというものだが、ポッツォーリのキャンプ場に滞在して帰り途という気軽さもあって、これで満足。因みにローマ、カプアに次いで世界のトップ3に入る規模なんだそうだ。
 

 続いて、この闘技場から更に800mくらい離れた場所にセラピーテ神殿がある。エジプト神の彫刻が発見されたので神殿と呼ばれているが実際は1〜2世紀の市場跡と考えられるそうだ。これはキャンプ場でもらったナポリと近郊の見所小冊子に写真が掲載されていたもので、水の上に浮かぶ姿が変わっているので見に来ようと思ったのだ。ここは入場料も何も整備されていなくて近づくこともできず上の歩道から見るだけという場所だった。手入れされていないので水の上に藻が張って芝生のように見えるのだが、円形の神殿の周囲の四角に囲まれた部分は全て水になっている。普通のアパートの隣にこんな物がかなりの面積を取って残っているというのがイタリア的だ。後で「地球の歩き方」を読み返したら、水の中に作ったわけではなく周辺が地盤沈下して水没しているという表記があった。そうだったのか。
 

 さて、今日は最後にキャンプ場のあるソルファターラ見学。キャンプ場に宿泊している人は無料でソルファターラを何度でも見学できるという特典付き。といっても何度も見に行くような場所でもない。見学コースがあって、コースをはずれると地面が熱くなっていて危険だという説明書きがされているように、ここはそこかしこに硫気孔があって下のマグマの熱を地上に伝えている。日本でいったら地獄谷のような場所なのだ。一番強く硫黄の煙が上がっている場所は、あたりに強く硫黄のにおいが立ち込め蒸気の近くは熱い。囲いもあまり充分でなく簡単に近寄れるので、あとは自己責任というのがヨーロッパ流だが危なそうだ。

ソルファターラは周囲が盛り上がった火口のような場所だった。

見学ルートのすぐ脇から熱い空気をはく小さな穴もある。

鉛色の泉のような場所では沸々と泡が沸き起こっている

ここが一番強く硫黄の熱気が上がっている場所。勇気あるイタリア人の若いお父さんが近づく。

泥はお肌にもよろしいようで泥パックも販売されているらしい。(泥池近くの案内パネルより)

1800年代までは天然サウナや温泉として利用されていたそうだ。
まぁ、キャンプ場は今でも天然サウナとして利用しているが。

 ソルファターラで硫気孔への認識をより深めてから今日もまたキャンプ場の天然サウナで汗をかく。心なしかお肌の老廃物が取れてつるつるしてきた気がする。

 サウナ後のビールは今日も旨い!


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