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2010.06.15
フィレンツェ最終日、ネット事情とお買い物
イタリア:フィレンツェ

 これだけ毎日、毎日観光しつつサイトを更新しないのはもったいないとずーっと胸につかえてきたこの3週間だったが、明日シエナに発つという今日、やっとサイトの更新をすることができた。

 フィレンツェではインターネットを利用する場合、身分証明書が必要である。更に自分のコンピュータを使ってインターネットに接続しようという場合は、どこかに登録しなくてはならない。例外的にキャンプ場内の有料インターネットでは登録が必要ないが、フィレンツェ街中のネット屋では登録が面倒なためか、料金支払いシステムを導入しているせいか、自分のPCをつながせてくれないネット屋が多かった。しかも、日本語のフォントがない場合がほとんど。ということで、何度か挫折した末、ピッティ宮前にやっと自分のPCをつながせてくれるネット屋をみつけたのだった。

 キャンプ場では15分1ユーロというかなり高価なネット料金も、ここなら1時間2ユーロと半額だった。こうして3時間コンピュータに向かってせっせとサイトを更新。修了した時は12時45分となっていた。

 ピッティ宮殿の正面から入る路地沿いにあるGUSTOPIZZAでピザの昼食。いやー、ここは本当に旨い。

 午後からは市場付近を散策し、市場近くにあるケルビーノという食材店でトリュフのオリーブオイル漬けを購入した。以前にもパスタを購入したこのお店は、しみじみした女性が相手をしてくれて、品ぞろえも市場内の店よりも豊富で少し安い。気になっていた店名の「ケルビーノ」に絡めて「イタリアオペラがお好きなのですか?店名がケルビーノなので」と聞いたら、食欲と同じくらい耳がクラシック音楽を欲する性質なのだという話になった。ケルビーノは「フィガロの結婚」に出てくる少年の名前で、メゾソプラノの女性が担当するちょっとコミカルな役どころなのだ。

 店名がそのケルビーノから来ているのかと聞くと「話すと長くなるのですが・・・」という前置きとともに由来を話してくれた。

 この店はケルビーノという人が持っていた歴史のある店だったが事情があって売りに出され、今、私の話し相手をしてくれている女性が買ったのだそうだ。役所に店名を登録する時に新しい名前にすることもできたのだが、彼女としてはこの名前が気に入ってそのまま受け継いだのだそうだ。

 ちっとも長い話じゃないんだけど、ケルビーノさんが開店して彼女が買い受けて、そこから18年も経過しているという時間を考えると長い話ということになる。クラシック音楽の話は止まらずモーツァルトはさることながらサリエリも好きなんだそうだ。サリエリなんて映画「アマデウス」で知ったくらいで曲なんて聞いたことない。きっとフィレンツェの5月音楽祭には通い詰めていることだろう。

 フィレンツェ滞在最終日にして、こうした長くフィレンツェに住む人と話ができたのが良い思い出になった。

 最後にメディチ家の紋章とドゥオーモの姿を拝み、シニョーレ広場に到達。ここでの最後の思い出の一枚はあえてベッキオ宮ではなく、その前にあるサヴォナローナの処刑場跡。今回はこうした一歩踏み込んだ場所にも注目できたのが面白かったなぁ。丁度、ベッキオ宮の前にウェディングドレスを着た花嫁と正装の花婿が記念撮影のために登場。よく見たら日本人だった。フィレンツェで結婚式をあげるなんて、素敵ですねぇ。

 ということで滞在13日目となるフィレンツェも今日で見納めだ。今度いつ来るかわからないが、次回来る時はもっと勉強してこよう。深く知れば知るほどに応えてくれる、それがフィレンツェなのだから。


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