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2008.09.09
黄金盆地と呼ばれるコルティナ・ダンペッツォ
ドロミテ山塊の西端にあるボルツァーノからドロミテ山塊の心臓部にあたるコルティナ・ダンペッツォへは直線距離にして80kmくらいなのだが、昨日ドライブした結果、借りている車では直線コースの峠を越えられないと判明。北部に迂回してブレサノーネ、ドッピアーコを経由しなければならなかった。長いなぁ。長い。実に倍に近い175kmの道のりを走って正午頃にコルティナ・ダンペツォに到着した。
ドッピアーコを過ぎてからは昨日の続きかと思うようなドロミテ山塊の岩山をめざす道のり。移動といっても観光を兼ねているような素敵なドライブで、ドッピアーコ手前までの退屈さはこれでかなり吹き飛んだ。
途中には湖もあり、岩山と森林と青い空、白い雲を映す湖面に魅かれて停車もしてみた。
キャンプ場は初めにめざしていた町から離れた場所に行ってみたのだが、キャンパーの数も少なく寒々しい。しかも12時に到着してフロントにキャンプ地を見てくるといって戻ってくるとシエスタでいなくなっていた。午後2時までは戻らないだろう。こんな所は嫌じゃ。ということでもっと町中に近いキャンプ場に移動。町中なので高いのではと危惧していたら先ほどのキャンプ場と同じ値段だしシエスタもなく、こちらのキャンプ場に決定した。
このキャンプ場からの眺めがまた素晴らしい。テントをはった場所の目の前にはチロル風の別のホテルがあり、その裏手に素晴らしい岩山が見えていた。またキャンプ場の横には川が流れていてその向こうにも素晴らしい岩山が見えている。キャンプ場内を少し歩き回って視線を移すだけで次から次へと美しい景色が見えるものだから、私たちは嬉しくなってぐるぐると歩き回ってしまった。
これまでに様々なキャンプ場を体験してきたが南仏のエズ村に匹敵するくらいに周囲の景色が素晴らしい場所だった。キャンプを始める前はこういう場所ばかりにキャンプ場があるものだと思っていたが、実際に周ってみると景色の良い場所ばかりでもない。そういう意味ではここは貴重な場所だと思う。
昼食を簡単に済ませて、車で町まで出てみた。キャンピングカーで動く人のためかキャンプ場前は公共のバスも出ていてそれで町中に行くこともできるというので、車のないキャンパーもここに来られるようだ。駅前の駐車場に駐車して歩き始めたが、中心部はメインストリート1kmにも満たない小さな町でわかりやすい。チロリアン風の美しく花で飾られたホテルやショップが並ぶ通りの向こうにドロミテの岩山がガーンと突き出して白く輝いているのは本当に美しい景色で、高級ウィンターリゾートの名に恥じない町だった。
メインストリート沿いにデパートがあり中に食品売り場がある。その1軒と別にスーパーが1軒。スーパーの方が値段が安めだったので、今後の私たちの食料調達場所はスーパーに決定して買い物を済ませてキャンプ場に戻ってきた。
暮れていく太陽の高さにあわせて刻一刻と色を変える山の景色を楽しみながら夕食の準備だ。ここコルティナ・ダンペッツォにきてめっきりと気温が低くなり夜はかなり冷えそう。明日は温かいスープにでもしようかと思った。
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