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2008.08.21
ミラノ町歩き〜19世紀美術館、マンゾーニ通り、マンゾーニの家、スカラ座、高級食材店Peck
イタリア:ミラノ

 今日の夕方から別のもう一人がキャンプに参加する。彼女を迎えに行く時間に合わせて、午後からミラノ市内を散策。

 最初に目指したのは19世紀美術館だった。地下鉄のPalestro駅で降りると、右手にガイドブックには何の解説も掲載されていないのだが、真ん中が大きくアーチ型にくり貫かれた建物がある。特に観光スポットでもなく普通の住居として使われているらしい。こういうのがミラノにはそこここに見られる。この建物の向かいは自然史博物館。こちらの建物も立派で思わず近寄って見てしまった。

 めざす美術館は大邸宅を改造して作ったような感じなのだが、上記2つの建物に比べるとやや平凡に見えてしまった。内部の作品は、モディリアーニやピカソなど大物の作品も数点あるもののあまり聞いたことのない画家の作品が多く、あまり面白いとは言えない。まぁ、入場無料だから仕方ないっか。庭にあるモダンな作品、隣の特別展を行っている建物の壁画、これら2点が現代アートでやや面白かった。

 続いてマンゾーニ通りを通って、マンゾーニの家を目指す。マンゾーニはイタリアを代表する詩人であり作家だった人ということだが、全くもってよく知らない人。ただ、この人が住んでいた家があるというので見に行ってみたのだ。

 マンゾーニ通りではアルマーニが新しくホテルを建設中。アメニティーやタオルやリネン類など彼のスタイリッシュなセンスで統一されたブティックホテルになるだろうと思われ、また日本のOLさんが行きたい場所が増えちゃうんだろーなーと思いながら通過。

 マンゾーニの家があるモローネMorone通りに入ると、裏路地にもかかわらず華やかな靴を扱っている店があった。さっきの19世紀美術館よりもよっぽど興味を引く靴がショーウィンドーに飾られている。もうここまで来たら現代アートといってもいいんじゃないかという靴だった。

 で、マンゾーニの家まで到達。伯爵家の生まれにして銀行家の娘を妻にしたということからとーってもお金持ちだったんだろうというのがこの家からもうかがえた。だいたいですねぇ、この1室を賃貸するのもやっとというのが普通の人の感覚ですよ。これ全部持っているっていうのはすごい。と変な所に感心して見学終了。


 マンゾーニ通りに戻って右手に進むと、右手にスカラ座、左手にスカラ広場のある場所に到着する。前回の旅でアルゼンチンの劇場、ウィーンの国立オペラ劇場などを見てきた目で見るとスカラ座はとても小さく地味に見える。あら?スカラ座ってこんなに小さかったっけ?というのが久しぶりに見たこの建物の第一印象だった。中で素晴らしいオペラを見ればそんな印象も薄らぐのだろうが、今は夏休み。今回の旅では「スカラ座ちっちゃい」という印象で終わりそうだ。

 マンゾーニ通りをもう少し進んだ左手にあるジェラテリアGromで休憩。夏休みのミラノのこの界隈はミラノっ子の姿はあまりなく観光客ばかり目に入るのだが、ここグロムには「仕事の合間にちょっとジェラードを」と出てきた背広の男性の姿もあった。ジェラードのおいしさもさることながら、ビシーッと質のよい背広を着こなしたミラノサラリーマンはジェラードを食べてもかっこいいんだっていう発見が楽しかった。

※GROMは2スクープで2ユーロ。




 お次はドゥオーモへ抜けるガレリアの中に入る。十文字になったショッピングアーケードなのだがゴージャスさでは中野の商店街の比ではない。内部にはレストランやカフェがいくつかあるのだが、ツーリスティックな臭いがプンプンする上に値段も他と比べると2割くらい高い。そんな中で1つ庶民に輝きを見せてくれるのがマクドナルド。ガレリアの中だからといって値段は変わらない。格安でガレリア内でお茶できるスポットとあって、観光客の足は必然的にマクドナルドに向いているようだった。

 さっきジェラードを食べてしまったばかりなのでお茶をする気にもなれない私たちは、今回はマクドナルドでの休憩をパスして、ドゥオーモを左手に見ながら次なる目的地のPeckへと進んだ。




 Peckは新宿高島屋にも入っている日本でもおなじみの高級食材店。店内の写真撮影が禁止されているので外観だけの紹介となるが、店内はお菓子、惣菜、肉加工食品などのカウンターにわかれていて各コーナーで店員さんが対応してくれる。

 日本にいる時はあまり気付かなかったのだが、高級食材店とはいえフランスに比べるとイタリアの食事のプレゼンテーションはとても地味だと思う。恐らく味は絶品なのだろうが、見た目の美しさを追求するという点においてはフランスに軍配があがる。

 とまぁ、こうしてブラブラと散策するうちに時間となったので中央駅に迎えにいくことにした。それにしてもミラノの散策は実りがある。美術館あり、素敵なブティックあり、おいしいジェラードありと少し歩くと素敵な店がたくさんあるし、歩いている間に目にする建物が素晴らしく美しい。加えてお洒落なミラノっ子が存在する。今回は夏休みでミラノっ子の姿がほとんど見られないのが残念だが、もし夏休みでなかったらオープンカフェで何時間もファッションに見とれることもできるだろうなぁ。


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