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2008.08.18
アダプター探しの1日
ミラノ到着2日目。ミラノに来て最初にすべきことは夫のコンピュータのアダプターとキャンプ場の電源アダプター探しだった。
前回ミラノを訪れたのは真冬の時期。寒い寒い雪の中での観光だった。あれから実に12年ぶりにおとずれたドゥオーモとガレリアは、あいかわらず華やかで繊細で美しい姿。しかも前回と違って鉛色ではなく真夏の青い空を背景に真っ白なドゥオーモは更に美しくて思わずみとれてしまった。って、写真はガレリアだけどね。
この広場で新手の犯罪めいた動きも感じれた。見知らぬ外国人(イタリア人ではない)が突然手を差し出して握手を求めるようなしぐさをするのだ。もちろん無視したのでその先にどんな悪事が待っているかはわからないのだが、非常に気持ちが悪かった。
さて、コンピュータのアダプターはミラノの前の滞在地に近いジェノバで見つかっていた。フランス系の家電と書籍を扱うチェーン店fnacという店で、電圧が数種類から選べて電化製品への差込口も取り外しできる数種類付きのアダプターが41.9ユーロ。コンピュータだけでなく様々な国の様々な電化製品に使える汎用性のあるものだった。ジェノバ店でミラノにも支店があることとその場所も聞いておいたので、こちらはすぐに見つかった。
fnacのコンピュータ売り場には商品を電源にさして確認できるコーナーがある。私たちはそこで商品のパッケージを破いて、持ってきた自分たちのコンピュータにさしこんで実際に使えるか確認。こんなことができるコーナーがあるfnacはなかなか素晴らしい。早速購入した。
お次はキャンプ場の電源アダプター。こちらはなかなか苦戦した。キャンプ場では大抵テントの近くに電源スタンドがあって、各自電気を引けるようになっている。その場合のプラグ差込口は2種類あって、一つは通常のタイプ。私たちはヨーロッパにいるのでCタイプと呼ばれる2つの太めの丸い棒が2本出ている差込口。もう一つはもっと太い棒が3つ出ているタイプでキャンピングカーの人はこちらを利用している。
今までのキャンプ場だとキャンピングカー用の場所には3つ棒タイプ、テント用の場所にはCタイプの差込口の電源スタンドが用意されているか、両方用意されているかだったのでCタイプで電気を使ってこられた。ところが、ここミラノのキャンプ場に来た途端3つ棒のタイプしかない。私たちはそんなに電気を使う生活をしていないのだが、それでも夜コンピュータ作業ができないというのは非常に困ることだった。そこで、この差込口に適したアダプターがどうしても必要になったのだった。
まずガレリアの左手からちょっと地下に入る観光案内所で聞き込み。ここの観光案内所は非常に、というよりも驚くほど親切だった。まずキャンプ場専用のアダプターがどんな物かよくわからないにもかかわらず、あちこちに電話してあるかどうかを聞き始める。私たちの対応だけに20分は確実に費やしてくれた。
ここでの情報によると、ドゥオーモのある広場から南西に伸びるトリノ通り沿いの無印良品、スフォルツァ城の近く地下鉄Cailoli駅前にあるデカスロンDecathlonにあるかもしれないということだった。私たちもデカスロンにはあるんじゃないかと思っていただけにこの情報は嬉しい。
まず無印良品に行くと、アダプターはアダプターでも世界中の通常の家庭電源対応のアダプターがあるのみ。それじゃないんだよねー。で、デカスロンに移動。
ここのデカスロンは2フロアーになっていてあまり大きくないが、今まで他のデカスロンで見たテントや寝袋やアウトドア衣料品などはある。しかし、フロントで聞くとキャンプ用のアダプターどころか無印良品にあった世界対応のアダプターなども置いていないということだった。
当てをなくしてしまった。どうする私たちの電気生活!
こうなったら頼みの綱のカルフールだ。またもやフランス資本の会社に頼ることになる。
カルフールのイタリアのサイトに行って一番近い場所を探し出すと見つかった。ミラノを外周するA50という道路、別名Tangenziale
Ovestの6番と7番出口の間にA7に接続してミラノ中心地に入る道路がある。この道路に入ってすぐの所にAssago
Milanofioriという巨大ショッピングセンターがありその中にカルフールがあるのだ。
車で25分くらい走ってショッピングモールに到着。この中にはカルフールだけでなく家電専門店も見つかった。まず家電専門店に行ってみるも見つからない。本当に最後の頼みの綱となったカルフールで探すと、おおお、あった。やっとみつかった。
しかし、店員に確認するとこれは高電圧の業務用アダプターでキャンプ用かどうかは定かではないという。うーむ。もう一度家電専門店に行ってみたりして悩んでいたが、再度カルフールに行き返品のレギュレーションについて聞いてみた。するとカルフールでは購入した製品を開封してもレシートがあれば2週間以内に返品および返金してくれるシステムになっているというではないか。ということであれば、買って帰って使えなければ返品すればいい。更に、先ほどとは違う店員さんがこのアダプターがキャンプ場で使うものだということを知っていて、おそらく問題ないこともわかった。
ということで11.75ユーロで購入。1ユーロが170円くらいもするので日本円で2000円近い出費となってしまったが、必要なので仕方ない。
こうして買って帰ったアダプターをキャンプ場で試すと、電気がテントにやってきた。大成功!
アダプターの3つ棒の反対側はCタイプの差込口が付いているので、差込がCタイプで受け側が日本式になっている延長コード5メートル(2.29ユーロ)をつないで、手持ちの5メートルコードをつなぐと電源スタンドから10メートルまで離れた場所にテントを張ることも可能になった。
この後のイタリアのキャンプサイト、そしてオーストリア、ドイツでは3つ棒差込口しか使えないキャンプサイトが続いたし、電源スタンドが理想的なテント場所から遠い場合もありキャンプ専用アダプターと延長コードは大活躍となった。
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