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2008.08.14
東リビエラ、キャンプ場近くのビーチ
今日の移動ではフランスのエズからイタリア国境を抜け、ジェノバを通り過ぎたボグリアスコという小さな海沿いの町にあるキャンプ場までやってきた。ジェノバを中心にリビエラ海岸と言われているようなので、ここは東リビエラにあたる。
この町は海から立ち上がる山に向かう斜面までのわずかな平地に繁華街、続く斜面に住宅街が広がっていて、その住宅街のまだ上の方にキャンプ場がある。急な坂を登ってきただけあって、キャンプ場から道に出て見える海ははるか眼下に美しい。
キャンプ場のフロントには「海岸までの近道はこちらから。ビーチまでは15分」という看板が出ている。車だと湾曲したカーブをまわりこんでかなり長い距離を走ってたどり着くキャンプ場だが、徒歩だとまっすぐに降りる階段と坂の小道があるのだった。15分と見て「意外に近いじゃないか」と思ったのだが、この15分が強烈に下る。こりゃぁ登るのには倍の時間がかかると思わせる坂だった。
かなり長い距離を歩いたように思ったが、案内通り15分たつと海岸沿いに到着。小石で形成されるビーチはコート・ダジュールとまではいかないが、こすれる小石が溶け出した成分で乳白青色になって美しかった。
華やかなクルーザーが並ぶヨットハーバーなし。豪華5つ星のホテル見当たらず。賑やかな音楽をならすカフェやレストランもない。誠に鄙びたビーチで、近郊からの観光客が海水浴を楽しむ場所であり、決して外国からわざわざ訪ねるほどの観光地ではない。しかし、このキャンプ場の下のメインロードからはジェノバまでの電車とバスが出ていて、車を持たないバックパッカーも安い宿を求めてテントを担いでやってくる場所。
ジェノバへの観光と青い海での海水浴を楽しめるという点において、ボグリアスコはなかなか良い所のようだった。また、ここから日本でも人気が出つつあるポルトフィーノやチンクエ・テッレにドライブできるというのもいい。もっとも、この後天候が崩れて、ここでの海水浴もポルトフィーノとチンクエ・テッレへのドライブも次回へのお楽しみとなっちゃったんだけどね。
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