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2011.05.06 Vol.3
WWOOFerになってみよう!〜フランス語について
今回、WWOOFerになるにあたって一番の問題点と思われたのはフランス語だった。大学でフランス語を専攻した時にかなり真剣に勉強した夫と違って、私は今までフランス語は「私はフランス語を話しません」というフランス語の文章を流暢に言えるという技で全てをかわしてきたのだった。
しかし、今年フランス行き、しかもWWOOFerになると決めたからにはフランス語は避けて通れない必須課題となってきて、人生において初めて真面目にフランス語学習に取り組むことになった。
2011年5月初旬からのWWOOFerをにらんで2011年1月、心も新たにフランス語学習を始めようとNHKの「気軽に学ぶフランス語 加藤晴久」のテキストブックと教材を持って旅に出たものの、ついつい時がすぎ、いよいよまずいと本を開いたのが2月。ここから本気モードで毎日フランス語を学習し始めた。いやー、全く間に合っていない感が色濃く漂う中、5月初旬からのWWOOFerが始まったのだが、1軒目が実はイギリス人オーナーの家庭で、仕事を監督する息子さんもフランス人男性との間にできたバイリンガル。他のWWOOFerもアメリカ人ばかりだったのでついつい全て英語で済ませてしまった。
続く2軒目。ここが本当の意味でのフランス人家庭。私達以外にもう一人いるWWOOFerは何とフランス人で、英語がまともに話せるのは家のお母さんとこのWWOOFerの女性だけで息子も娘もあまり英語は話したがらない情況だった。仕事に関する連絡事項は英語で済ませるからいいものの、楽しそうな日常会話が全くわからなくて疎外感を感じることもあった。やはり数ヵ月やそこらの自主学習じゃぁヒアリングはかなり厳しいことがわかった。
そして3軒目。ここには大勢のWWOOFerがいて英語圏の人たちばかりで、しかも20代が多いのだが、皆フランス語学習歴4年やら6年やらだそうで日常生活はフランス語。やばいなぁと思っていたが、この家はオーナーがとてもゆっくりとわかりやすく話してくれたので、3軒の中では一番フランス語の勉強になった。とはいえ、ほとんどイギリス人のベン君に通訳になってもらうことが多かったなぁ。
ということで、かなりフランス語ができない状態でWWOOFerに突入してきたが、やってやれない事はなかった。家の人たちは紹介文に「英語ができます」と書いてある家庭なので、一応英語で対応はしてくれるし、他のWWOOFerがいたりすると、たいがい英語が話せるので助けてもらえる。しかし、英語でのコミュニケーションに疲れた家族がフランス語で会話しはじめて、他のWWOOFerは理解しているのに自分たちはついていけていない時などは、やっぱり面白くなかった。まぁ、語学学習の過程ではこういう事はよくあるのは英語学習の時に既に体験済みなので、そんなにへこまなかったけれどね。
WWOOFerを行うにあたって相手国の言葉がわかる必要はないのだが、折角の機会なので学ぼうという意欲を持って臨んだ方が、自分も有意義に時間が過せるし、受け入れる家も好意的になってくれる。NHKの教材と辞書を持っていっていたのは正解だった。こちらがフランス語について知りたいという意欲を見せて、迷惑がる家庭は1つもなかった。そういう意味ではフランス人はフランス語学習にはかなり協力的な人たちだった。
もっとフランス語能力が高い人になると、独自の手帳を持っていて、その日に学んだ新しい単語を書きつけて語彙力を増やしていた。これもかなり有益な方法だと思うが、私の場合はそこに至るヒアリング能力がまだなかったのでできなかった。とほほ。
それにしても、今回のWWOOFer滞在でフランス語に対するアレルギーがかなり解けた。滝のように生のフランス語のシャワーを毎日浴びられるというのは、とても贅沢な体験だったのは確かだ。
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