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2010.05.28
本日よりヨーロッパドライブ&キャンプ開始!
フランス:ニース

 さぁ、いよいよ今日からヨーロッパドライブ&キャンプ開始だ。ニースの宿から駅まで歩いて行って、そこから空港行きのバスに乗り、空港からフリーダイヤルでルノーのオフィスに電話してお迎えの車で空港近くのルノー事務所に行って車を受け取るという手順だ。

 おっとその前に、ここに至るまでの手続きを簡単に記録。

 今回も新車リースの企画を使った。新車リースの企画を行っているのは知る限りフランスのルノーとプジョーだ。ルノーはオイロ・ドライブ、プジョーはオープン・ヨーロッパという企画で各サイトから車種を選択して見積もりを出す事ができる。両社でワゴンタイプの同じような車の見積もりを出してもらうと、過去2回はプジョーの方が安かったのでプジョーにしたが、今回はルノーが安かったのでルノーとなった。

 今までの経験から、フランス以外の国で車を受け取ったり返却するとその都度、車の運搬費がかかるので、今回のキャンプはイタリアメインなのだがフランス出発、終了で運搬費を支払わないということにした。会社や都市によって異なるが運搬費は片道EUR150くらいかかるのでフランス周辺の国に行くならフランスから始めた方が安く済む。

 リースする会社、リース開始日と終了日、開始場所と終了場所が決まったらサイトに記載してある方法で申し込みを行う。ルノーの場合はサイト上にある日本代理店に連絡することになっていた。新車リースをしたい旨をメールして日本代理店と書類のやりとり、及び金額の決済を済ませたら、あとは現地スタッフとのやりとりになる。飛行機で到着してその足で車を受け取る場合は日本代理店から通知してもらうが、私たちのように事前に現地入りしている場合は受け取り3日前までにメールあるいは電話で当日の受取時間のアポイントを確定しておく。

 ということで私たちは5月28日の10時に空港から連絡するという約束にしていた。

 ニースはではタクシーを使った事はないがガイドブックによるとおそろしく高いらしいので、ここは何が何でもバスで空港に行かねばならぬ。と鼻息を荒くしていたのだが、使った安宿は中央駅に近く、中央駅から空港までは23番と99番のバスが20分おきくらいに出ているのでとても便利だった。しかもやってきたのは23番のバス。ラッキーだ。というのも23番のバスは運賃が1ユーロですむからだ。99番のバスは1日有効な4ユーロを買わなくてはいけないことになっている。

 前回は通常の荷物に加えてテントや鍋までも持って空港に向かったので大変だったが、今回は電気コンロとガスコンロが増えただけ。車を受け取ってから必要な物を買いに行く予定にしていた。というわけで、今日からキャンプ!といっている割にはまだテントさえ買っていないのだった。こんな綱渡り的な事は初回からは考えられない事だが、3回目ともなると大分様子がわかってきたのでできる。

 用はテントを売っているDECATHLONと鍋釜を売っているカルフールが一緒にあるショッピングモールを探し出し、そこに近いキャンプ場に向かえばいいだけの話だ。ニースでは空港から川の西側をまっすぐに北上する道沿いにこのショッピングモールがあり、川向こうにキャンプ場が見つかったで、今日はそこに宿泊の予定だ。

 さて、空港に到着したらバスターミナルとなっている場所の公衆電話の受話器をもちあげいきなりフリーダイヤルを回してみた。

 「お客様のおかけになった番号は・・・」

 何やら不都合があるようなアナウンスがフランス語で聞こえる。よくわからないけど。一昨日ホテルから電話させてもらった時には通じたので電話が悪いのだろうと、建物内の公衆電話で同じ事をしたらつながった。公衆電話ってのは世界中どこに行っても鬼門というか難しいので好きではない。かかってもいないのに金を吸い込まれたのは確かバルセロナだったなぁ。メキシコでも同じような事があったっけ。今日は一切コインを入れていないので良かった。

 電話の相手はハキハキとした英語でバスを降りた場所の6番レーンに迎えの車が行きますのでお待ちくださいと言って電話を切った。待つ事5分。メールで色々とやり取りした女性が登場。お迎えの車でルノーのオフィスに向かった。前回も前々回も感じたが新車リースの現地スタッフはそれなりにお上品で、今回もとても感じの良い女性だった。私たちの旅においては、普段は安宿やバックパッカー宿を利用して公共のバスなどを利用してかなりラフというか荒っぽい人々との出会いが多い中、唯一ここでの対応が高級感を感じる場面だ。

 ルノーのオフィスに到着すると車の持ち主として受領書にサインをし、簡単な説明を受けてキーをもらって手続き完了だ。

 担当の女性にもう一度カルフールとデカスロンのあるショッピングモールへの行き方を確認し、いざ出発。ガソリンはあまり入っていないのでまずカルフールのガソリンスタンドで満タンにしてから買い物スタートだ。ここのカルフールのガソリンはとても安くて1リットル1.2ユーロを切る値段。この後イタリアに入るとのきなみ1.2台となった。

 カルフールではフライパンと鍋とまな板と冷蔵庫、デカスロンではテントを買う事は決まっていたが、テーブルと椅子と寝る時に使う空気マットレスは両方の店で扱っているので検討が必要だった。まずカルフールで鍋釜類と食料品を買い、検討が必要な物の値段をチェック。一旦、買った物を全て車の後ろトランク部に入れてデカスロンに向かった。ヨーロッパでは車内の見える所に何も置かないというのが基本原則だ。何か置いておくと車両荒しに合うのだ。

 現にカルフールの駐車場付近には「恵まれないアフリカの人々に愛の手を」とどうみても彼らの懐に入りそうな顔つきの黒人たちが募金活動を行っていた。疑えば彼らが車両荒しターゲットの監視もしているかもしれない。そういうわけで、荷物はきっちりと見えないように隠してしまわなければならなかった。

 デカスロンではお目当てのテントを見つけ、テーブル、椅子、マットもこちらで買うことにした。買い物は以下の通り。
・テント-ケチュアT4.1:99.9ユーロ
・肘掛椅子:14.9ユーロを2脚
・テーブル:14.9ユーロ
・シングルマット:14.9ユーロを2つ
・手動ふいご:6.5ユーロ
・テントの寝室部の外と内に敷く防水シート:6.95ユーを2枚
・テントの杭を打つハンマー:4.95ユーロ
などを購入。寝袋は持参)。こうして首尾よくキャンプに必要な品々を買いそろえてキャンプ場に向かったのが午後3時。

 天気は雨が降り始めてキャンプ開始には不向きなものとなってきた。おまけにキャンプ場がわかりにくくて何度も人に聞きながら30分も走りまわってようやく到着したのだった。

 とにもかくにも、キャンプ場チェックインが済んでテントを立て終わって一息つける状態になったのが午後4時半だった。ニースの中央駅から空港、ショッピングモール、キャンプ場は全部そんなに離れていない距離なのに1日仕事になった。あまり遠い場所まで行こうと思わずに近場で予定しておいて正解だったなぁ。さて、今回は簡易冷蔵庫を買うつもりだったが今日はそこまで気力がなくて明日カルフールで冷蔵庫を買ってイタリアに向かう事になった。

 全てのキャンプ用品をニースで揃えたのは後から振り返って正解だった。イタリアにもデカスロンはあるのだがフランスに比べると品ぞろえが少し異なっていたし、イタリアはカルフールではなくCo-op(コープ)がスーパーとしては幅を利かせているのだがキャンプ用品売り場が貧弱で選択肢が少なかったからだ。

 ということで大忙しの初日は準備で終了。明日からイタリア入りだ。


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