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2008.07.23
アヴィニヨン市内観光
フランス:ヴィルヌーヴ・レザヴィニヨン

 アヴィニヨンはもとローマ法王庁が置かれて栄えたという歴史のある町。見所としては法王庁宮殿、アヴィニヨン橋のサン・ベネゼ橋、その他美術館や博物館などがあるのだが、城壁に囲まれて中世の町をそのまま残したような町のたたずまい自体が面白い所だった。

 特に今回は、一緒にいた友人がアヴィニヨン出身のフランス人の知り合いから得てきたアヴィニヨンのおすすめのお店(洋服が多かったが)も探しながら歩いたのでより楽しめたのだった。

 私たちはアヴィニヨンの川向こう、ヴィルヌーブ・レザヴィニヨンに滞在していたので、まず車で川の中州にある無料駐車場まで行った。駐車場からはアヴィニヨンまでナベットと呼ばれる無料の送迎バスが走っていてスムーズにアヴィニヨンに行くことができるというアクセスの良さ。ナヴェットがアヴィニヨン橋の南にある橋のたもとに停車したので、私たちの観光はそこから始まることになった。


上はオペラ座で左が市庁舎。
こうして写真に撮ると一見同じ建物かのように見える。

 アヴィニヨンの町の雰囲気を写真で紹介するのは難しい。細い小道沿いに洒落た店の並ぶ日の当たらない通りを歩くとふと視界が開けて立派な教会が見えてきたり、再び小道を歩いて開けると広場に立派な市庁舎やオペラ座が見えてくるといった具合に、閉じられた視界から急に開かれた視界になって立派な建物にめぐり合うという空間の緩急とでも言うような面白さがまずあった。

 中でも一番立派な建物がもちろん法王庁宮殿だ。ここの周りをぐるっと回って川が見下ろせるロシェ・デ・ドン公園まで散策するのがお勧め散策コースの1つらしい。

 この時期、町は演劇フェスティバルを行っていて宮殿を回りこんだ狭い小道にはチケットを売るブースがあり様々な場所で様々な時間帯に演劇が催されているようだった。友人の興味をひいたのは夜11時から始まるコメディ。あまりに始まる時間が遅いので断念。

 チケットを買う人の行列に後ろ髪を引かれながら、私たちはこのチケットブースの前を通り過ぎて公園に上がっていく階段へと足を進めた。







 公園から眺めるとアヴィニヨンの赤い屋根の景色とアヴィニヨン橋が美しく見える。

 この公園内には小さなブドウ畑もあって法王に献上するワインも造られていたようだ。小さなブドウ畑を見下ろせる場所の辺りから階段があってアヴィニヨン橋に降りていくことができた。下に降りてから、もう一度市庁舎のある広場に行ったり、周囲の道をぶらぶらと散策してみる。

 朝10時には少し眠っていたような街が活気に満ちた雰囲気になっている。路上音楽パフォーマンスを冷かし、子供向けの演劇パフォーマンスに見入り、可愛らしい果物コンフィのお店で思わず衝動買いしてお値段の高さに驚いたり。そうそう、プロヴァンスに来たら買おうと思っていたロキシタンのバラの香りのハンドクリームも購入した。
 アヴィニヨンの店は昨日巡った村々に比べると都会的でハイセンスな商品を扱っている店が多い。特に友人の知り合いが紹介してくれた店の洋服は特にセンスがよくて「欲しい!」という気持ちが沸き起こってきてクラクラしてきてしまうのだった。


一番人気はインド人のパフォーマー。私たちにはあまり珍しくない。
 ここまでで午前中が終了。キャンプ場に戻って昼食を摂ってから、午後はオランジュにドライブしようと予定していたのだが、夫は昨日の運転で疲れているし、友人ももう少しアヴィニヨン散策を続けることに賛成してくれたので、午後から再びアヴィニヨンに行くことにした。

 午後の重点はお店巡り。友人は朝見かけた水色のドレープが美しいスパンコールで上品に飾られたドレスに一目ぼれしていた。結婚式に招かれているので何か買おうと思っていたのだそうだ。町を散策して、様々なお店を見たがどうしても朝のドレスが忘れられず、結局Rue Joseph Vernet通りにあるブティックに行った。このお店、ドレスだけではなく普通の洋服も扱っているのだが、他のもう少し気軽なお値段のお店に比べるとお客さんの年齢層がぐっと高い。50代、60代という感じだ。かといって年配用の洋服というわけでもなく、デザインは20代後半から着られるようなものばかり。ただしお値段と品質が非常に高くて若い人には手が届かないのでこういう客層になっているようだ。

 お金持ち風のおばちゃんたちは試着室から女王様のようにきどって鏡の前でポーズをとっては店員に他の物を持ってこさせたりしていた。私は友人が試着する間中、こうしたおばちゃまの観察をして退屈することがなかった。そして友人が水色のドレスを試着して出てくると、全く飾り気のない普段のジーンズ姿と違ってビシーッと決まったドレス姿に私も夫もびっくり。「べ、別人だ!」。長身の彼女にはそのドレスがぴったりだったのだ。

 こうしてめでたくドレスを購入してアヴィニヨンのしめくくりとした。さすが法王庁のいた町。上品でハイセンスなお店が多い。この町では観光名所はさっさと終わりにして町の散策に時間を割いたのが大正解だったなぁ。


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