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2008.07.21
町巡り、それから友を迎えにTGV駅へ
フランス:ヴィルヌーヴ・レザヴィニヨン

 キャンプ地があるのはアヴィニヨンのすぐ隣、ロワール川を渡った所にあるヴィルヌーヴ・レザヴィニヨンだ。アヴィニヨンに法王庁があった時代に枢機卿が豪華な邸宅を構えたという村だそうだ。

 今日は夕方に友人がTGVでやってくるので、それまでの時間をヴィルヌーヴ・レザヴィニヨン観光にあてることにした。キャンプ場の入り口を出るとすぐ目の前にそそり立っているのがサンタンドレ要塞。入り口は反対側にあるようなので反時計回りに歩いてみる。




 要塞の周辺にはその時代のままかと思われる古い民家が続く小道になっていて、それでも人が住んでいるので美しく手入れされた樹木が夏の盛りに花を咲かせていたり、2階の窓からばあさんがニコリともせずに顔をのぞかせていて、人の気配はする。

 ばあさんに「ボンジュール!」と声をかけると、しかめっ面のまましっかりとうなずいていた。

45度回り込んだところに要塞の隣にある修道院跡への入り口の門があり、団体観光客が吸い込まれていったので私たちも後をついて中に入ってみることにした。

 建物2階に入場料を支払う場所があり、要塞全体の模型図が置かれているのだが、この広さに対して入場料が6ユーロだったかなぁ。これは高い。ふと見ると、レストランの表示がありレストランの昼の定食の内容と値段だけチェックしてみたいと受付の人に聞いてみると、要塞の中にあるのでレストラン利用の方はそのままどうぞと言われて、入場料金なしに中に入ることができてしまった。そんなんでいいんでしょうか。

 入ってすぐはパティオのある中庭になっていて、レストランは左手。昼のメニューは前菜とメインで15ユーロくらい。樹木が気持ちの良い木陰を造っているオープンエアーの庭園レストランで、こんな気持ちのいい場所で食事したらさぞやおいしいだろうなぁと思われた。チャンスがあったら来てみてもいいなぁ。

 このまま中に入っていくこともできてしまいそうだったが、紳士的にレストラン利用だと思って無料で入れてくれた受付の人を裏切っちゃぁまずいでしょう。

 ということでパティオと中庭の写真だけ撮影させてもらって出ることにした。




 ここから先は村の中になる。メインストリートといったって300mも歩くと終わってしまいそうな小さな村だ。午後2時過ぎの村はシエスタなのか店が閉まりきって人影もまばらで、本当に静かなものだ。

 村の中央にある広場に出されたテーブルにも人影があまり見られない。

 とはいえ、アヴィニヨンの隣村だけあって観光客が多くくるのか村の規模の割りにはレストランの数が多く、値段を内容を物色して歩くだけでもなかなか楽しかった。プロヴァンス料理と銘打っている店も数軒あって、昼のムニュ(定食)は15ユーロくらいから上は30ユーロにまで及んでいる。ここに来る前にヴィルヌーヴ・レザヴィニヨンの観光案内所で地図などをもらった時に勧められたレストランはシーフードが得意な店らしかったが、見回った中では一番リーズナブルな値段だった。案内所の人の情報はなかなか筋がいいようだ。

 つたの絡まる石造りの建物や放射線状になった道の間に立つ古い建物がいい味を出している村、それがヴィルヌーヴ・レザヴィニヨン。

 最後に要塞に行ってみよう。

 要塞までは急な坂道を上っていく。要塞の中には入らずに塔のふもとに行ってみると、そこからでもヴィルヌーヴ・レザヴィニヨンの村の家々の赤い屋根が見渡せ、更に先には森を隔てて金色の彫刻を上に関したアヴィニヨンの法王庁まで見えた。

 途中に見える森はロワール川の中洲の森だが、森林があまりにみごとに茂って途中の川は全く見えないほどだった。赤い屋根と緑の森林のモチーフはセザンヌやゴッホの作品を思い出させる。いよいよこういう画家の見た風景の世界に入ってきたかという灌漑が高まる場所だった。






 キャンプ場に戻って休憩してから、夕方、友人を迎えにTGVの駅に向かった。TGV駅はアヴィニヨンの町から南の大きくはずれた場所にある。すっかり郊外になっていて、近くには大型スーパーマーケットのカルフールもあるので、まず夕食の買い物を済ませてから駅に向かった。

 駅のゲート内の駐車場は30分まで無料、その後1時間ごとに1ユーロと安めだったが、ゲートのすぐそばに路上駐車できて無料。私たちも路上駐車して、でもちょっと怖いので夫は車で待機、私が駅に迎えに行くことにした。

 TGV駅は新しく作られたそうで、中は船をかぶせたような斬新な建築。エスカレーターで右手に上がっていくと、総ガラス張りの向こうがプラットフォームになっている。

 その辺りにいるTGVの案内係りのお姉さんはとても流暢な英語で説明してくれて、わかりやすいことこの上なし。ここは国際的なお客さんを迎える場所だけのことがあって、非常に快適な場所だった。

 定刻を10分ほど過ぎて友人を乗せた列車が到着。案内係りの姉さんが教えてくれた通り、この列車に乗っている人が全て見られる場所に立っていると、友人がやって来た、やって来た。2年前にウィーンで知り合った彼女は、今日はるばるウィーンから私たちに合流するためにやってきてくれたのだった。いやー、嬉しいねぇ。



 さっそく車に乗り込んでキャンプ場へ。さぁ、これから数日は友人を交えての珍道中だ。

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