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2009.06.07
ウエスカ市民の優雅な週末
リオハのログローニョの次の目的地はカタルーニャ地方のタラゴナ。今月の23日にバルセロナで車を返却することもあってそろそろカタルーニャに入っておきたかったのだ。
ところが地図を見るとログローニョとサラゴサはかなり離れていて1日で移動するにはきつい。ということで、途中ウエスカという町で1泊することになった。本当はサラゴサで1泊するのが都合がよかったのだがサラゴサには紹介されているキャンプ場がない。当てにできるキャンプ場なしで町に突っ込んでいくよりは迂回してもちゃんとキャンプ場がある町に行った方がいいという判断で多少寄り道にはなるがウエスカに行くことになったのだ。
ウエスカという町はロンプラによれば「ピレネー山脈でトレッキングする人が最後の事務仕事(郵便関係やインターネットなど)をしたり、山用品を買い揃えたりする町」と紹介されている。要するにあまり観光の見所はないし、かといってピレネー山脈が見えるほど田舎でもない、普通の町という評価だ。キャンプ場に到着して昼食を済ませてから町をぶらついてみると、なるほどそんな町だった。
でかけようとしたらキャンプ場付属レストランの駐車場に
ハーレーがずらり。ツーリング途中で立ち寄ったらしい。 |
市民が憩う公園は美しく整備されていた。 |
2つの見所の1つカテドラル。立派だがシエスタで閉まっていた。 |
インフォメーションのある広場から南に下る道から繁華街。 |
日曜日、しかももうシエスタに入った時間のせいか見所のカテドラルは閉まっているし、周囲には人影が全くといっていいくらいにない。
静かだ・・・。静か過ぎる。
そう思いながらインフォメーションに行くと日曜日のために当然クローズ。もうこれでウエスカ観光も終了だねぇと話しながらインフォのある広場から南に下る繁華街に入った途端だった。それまで人っ子一人見かけなかったというのに、この繁華街に入った途端にカフェやレストランが張り出したオープンテラスの席には人がぎっしり座って、楽しくおしゃべりしながら食事をしているではないか。あー、皆ここにいたのねぇ。と何だかホッとする光景だった。
先日ログローニョで食べたメチャ旨いマッシュルームのタパスが忘れられない友人は、ここでもマッシュルームを試して満足そう。こんな田舎町(失礼!)にしては驚くほどカッコいいプレゼンテーションでマッシュルームが出てきたりするのも新鮮だった。
レストランで会食している人々はウエスカ市民だろう。ランチといっても15ユーロや20ユーロはするのを家族4人で優雅にワイン片手に楽しんでいたりする。この人たちはこんな事を毎週やっているのだろうか。他に娯楽がないからこういう事ができるのだろうか。日本で働いていた時でも毎週こんなランチを食べるなんてしなかった私にとっては、こういう週末の過ごし方をしているウエスカ市民がとても優雅に見えた。町の観光は今三歩だったが、人々の週末の様子が見られたのは良かった。
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