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2009.05.27
これは今に有名になるかも!ビスカイ湾のカテドラル
サンティアゴ・デ・コンポステラを出て海沿いを東に向かってバスクまで走る予定にしてみたが、なにぶん泳ぐにはまだ早い。ガリシア州、アウストリア州、カンタブリア州、バスクとずーっと海。しかもこの辺りは南スペインのように汚染されていないまだまだ美しい海なのに、時期が早すぎた。残念だが、ここはドライブを楽しむということにしてさっさと1泊ずつしてバスクのビルバオまで飛ばして行く事にした。
まず第一日目の宿泊先にしたのがフォズ。といっても近郊のバレイロスという小さな村にあるキャンプ場だ。あまりにひなびた場所で町らしい姿もないがスーパーくらいは近くにあるだろうとフロントに聞きに行くと、とても珍しい形の岩のポストカードがたくさん販売されていた。
これは・・・。
聞くと、キャンプ場から車で20分くらいの場所にあるカテドラルと呼ばれる場所だという。確かに断崖絶壁が強い波によってかアーチ状にくり貫かれていてカテドラルの柱のような形になっている。これは珍しい。全く期待していなかった場所なのに、こんな大きな見所があると知って私たちはびっくりした。
田舎なので正確な地図もなければ、キャンプ場の人に聞いても「そうねぇ、まーっすぐ海沿いに行けば、ああ、ここだなぁってわかりますから」と禅問答のような行きかたしか教えてもらえない。ま、とにかく行くしかない。
カテドラルという文字が見える看板の立っている場所を発見したので降りてみたが、どーにもポストカードで見たような岩がない。断崖絶壁にはなっているので近いんだけどなぁ。遠くにちょっとしたカテドラル風になっている場所は見つかったが違うようだ。海の色は久しぶりに魅惑的に美しい色で見ほれてしまう。椅子に腰掛けている女性に出会ったので聞いてみるともっと先だといわれたので、再度車に乗り込んで出発だ。
やがて、もっと大きな駐車場を構えた場所にさしかかった。見物客の数も多く、近所のホテルの名前も「カテドラル」。うん、ここに間違いない。車を停めるとキャンピングカーに乗ったオランダ人が水着でビーチベッドに寝転がって日向ぼっこしながら読書中。このおじさんに聞いてみたら、自分も今戻ってきた所だという。潮が満ちてきているので早く行った方がいいと言われて、私たちは慌てて駐車場から断崖絶壁の下へと続く階段を降りていったのだった。
階段の上から見える風景からして既に面白そうな感じが見てとれた。巨大な岩がニョキニョキと広い浜辺に林立しているのだ。下に下りていくと断崖絶壁の間に亀裂が入って川のようになった場所があり、ここがカテドラルか?と思ったがこれもポストカードの写真と違う。潮はみるみる満ちてきているようで、満ちると戻れなくなる地形なのでだんだん焦りながらも先に進むのだった。それにしても水が美しい。巨大岩にはさまれた川で泳いだらさぞや楽しいだろうなぁ。
そして、もっと先に行くとついに写真で見たカテドラルに似た岩を発見した。思ったよりも大きい。Monument
Naturalと看板が出ているが世界遺産などにはなっていないようだ。しかし、これは世界遺産の価値があるんじゃない?ドイツ人カップルも大興奮で夢中で写真を撮りあっている。

更に奥から人が戻ってきて、もっとチャーミングな岩があるという情報を受けて私たちとドイツ人カップルはだんだん満ちてくる潮の中を小走りに先に進んだ。すると目の前にやっとポストカードで見た岩が出てきた。おおお、見つかった!この場所の手前にはアーチに岩がくり貫かれて中に入ると岩に囲まれた中庭のようになった場所もある。中庭のある方のアーチ越しに向こうにもアーチが見えるという贅沢な風景も楽しめた。水の色はここもとても美しい。小走りでやや熱くなったので今なら泳げるかもしれないのに水着を着ていない。くー、本当に残念だ。
夢中になっているうちにも足元の水位はどんどん高くなっている。うわわ、もう戻らないと本当に帰れなくなってしまう。
最後に遠景から最初のアーチを撮影してカテドラルの見学終了。浅い水をバシャバシャ走り、小さい岩をよじ登って越えて、何とか無事に最初の階段までたどり着いて戻ってきた。
イベリア半島はぐるっと海に囲まれているとはいえ、ここまで透明度が高い場所はプラヤ・ブラバ(北東のフランス国境に近い場所)とここくらいなんじゃないだろうか。ここ、気に入っちゃったなぁ。いつか夏にもう一度来たい。キャンプ場に聞いてみたらハイシーズンでも料金があまり変わらないというし、カテドラルの沿岸部にはキッチン付きのアパートもあって4人ならキャンプよりも割安なので2カップルで来るのもいいかもしれない。
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