|
2009.05.11
白い村第七弾「プラド・デル・レイPrado del Rayとエル・ボスケEl Bosque」へ
アルコス・デ・ラ・フロンテラを拠点にして行けそうな白い村3つあるのだが、今日はその中の2つプラド・デル・レイPrado
del Rayとエル・ボスケEl Bosqueを訪ねることにした。プエルト・セラーノPuerto
Srranoはちょっと遠いから却下。
もっと東には先日悪天候の中訪ねたサハラとグラザレマ、そして諦めたウブリケがある。サハラとグラザレマのもっと東にロンダがあるから、アルコス・デ・ラ・フロンテラとロンダの間には本当にたくさんの白い村が存在することになる。
午前10時にキャンプ場を出て、アルコスの町をかすめてから東に向かう緑の道を走り始めると、背後にアルコス町の全貌が見えてくる。昔は上の方だけにあっただろう町は、今ではすっぽりと山を覆い隠すように広がっていて白い山の見える。巨大な宇宙船が舞い降りてきているようにも見える、不思議な光景だった。
さて、アルコスからはまず地図上で緑色の道をたどる。私たちの地図で緑色の道は一番大きな有料高速道路、自動車道、オレンジ色の県道に続いて4番目の道路になる。この下には黄色、白の2種類があるのだが、緑の道ってのはもうかなり細い道ということになる。
ドライブをしていると前日に地図で道路を検討するのだが、この道の色というのがなかなか気になる。「明日は緑かぁ」。どんなに細い道だろうと不安だったが、走り初めてみると格上のオレンジよりも立派な道だったりして、これなら迷ったりすることもないと一安心。それにしてもスペインの道路の格付けって誰がやっているのかわからないけど、案外いい加減な感じなんだよね。市町村が賄賂を渡して本当は緑格なのにオレンジ格に昇進している道路もあるのかもしれない。
プラド・デル・レイは緑道から更に黄色い細い道をたどった先にある村だ。街路樹は何とレモン。大きな黄色いレモンが街路樹にブラブラとなっている素敵な町だった。とはいえ、どの道も幅広く車が走れるように舗装してあって、いわゆる白い村の雰囲気があまりない。11時になろうかとしているのにメインストリートのお店も、小さなメルカド(市場)も開く気配ってものがなくて、そういう所はどうにもスペインな感じの村だった。
中央の広場に教会がポツンとあって、あとはひたすら住宅街という小さな村。観光客はこの時期は1人もいなくて、公園にいる逆に私たちの方が住民の注目の的になっているようだった。じゃぁ、高い所にあがって村でも眺めてみるか。
村は中央に向かってすり鉢上になっているので外周へは鬼のように激しい坂道をのぼっていかなくてはならない。そういう場所でも車が斜めに停めてあったりして、ここの住民の運転テクニックの高さは相当だろうと思われた。外周沿いに歩いてみると工事中のおじさんが「あっちに展望台があるから」と教えてくれた。見ると大型バスでも駐車できそうなスペースの先に簡単なやぐらがある。ここから見ると、そのすり鉢上が一望できた。こんな展望台があるということは、もっとハイシーズンになれば観光客も来るようだ。ただしこの展望台から見て終了って感じだろうなぁ。
最初のプラド・デル・レイは1時間くらいの見学で終了。お次のエル・ボスケに向かう。こちらも街路樹にレモン。この地方はレモンが街路樹というのが決まりなのだろうか?白い家壁と緑のレモンの樹木と黄色い果実はとっても爽やかで美しい風景だ。
それにしても、こちらも道路は車が入れる舗装道路になっていて歴史的な建物もあまりなく単に白い住宅街という感じであまり面白みがない。もしかしたらと高い場所に上がってみるが、村自体が平板で横に広がっているので村の奥に入っても全貌は見えなかった。
白い村を訪ねる旅の第七弾の今日の2つの村は、今一つ面白みにかける感じだ。観光客にとって魅力的な白い村に欠かせないポイントは、車が入れないような細い道だったんだということが今日わかったね。
日本の旅行代理店は白い村を巡るスペシャルな旅を企画しているが、今日のような村とロンダのようなファンタスティックな見所をうまく組み合わせて1日を過ごすように企画しているのがプロの腕前を感じさせる、ってなことを来てみて実感。
今日は天気もいいし、まぁ緑の道のドライブを楽しみました、ということにして早めに観光終了。午後からはいよいよ目前に迫ってきたポルトガルに向けて、ガイドブックで予習、予習。ここに至ってもまだ具体的な滞在先や日程を決めていなかったからね。
昨日も書いたが、木陰だけは素晴らしい今のキャンプ場では読書という時間の過ごし方がぴったり。と思っていたら、再び午後3時近くから曇り始めてしまい気持ちのいい木陰終了。あーあ、せっかく予習しようと思ったのに。いつになったらポルトガルの予定が決まるやら。
|