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2009.05.06
白い村第二弾「ミハスMijas」へ
マルベーリャから東に車で40分の白い村として有名なミハスに観光。白い村としてはマラガから訪ねたフリヒリアナに続く第二弾。さぁ、今日の白い村はどんなんでしょうか?
前回のフリヒリアナと同様に海岸線に背を向けると道は山を登り下りして内陸に入っていく。そして突然にして山間に白く輝く村が目に入ってくるのだった。
フリヒリアナでは村の手前の路上に無料駐車スペースを見つけることができたのだが、ミハスの路上は既に車で埋め尽くされている。
午前10時半だというのに既に観光客は馬車に乗り、他の観光客の姿も見られる。どうやらミハスはとっても人気の白い村のようだった。
安全に駐車できそうなスペースが見つけられないのでやむなく有料駐車場へ駐車した。この日のミハス観光は約3時間半。駐車料金は5.35ユーロだったので恐れていたほどには高くなかった。
さてさて。駐車場の真上が観光案内所になっている。フリヒリアナと違って「ちょっと席をはずしますね」なんて張り紙もなく案内人が3人もいて、ひっきりなしにやってくる観光客相手に忙しく働いていた。
地図もちゃんとある。
やる気に満ちているぞ、ミハス。今日は水曜日。正午から中央広場で無料のフラメンコショーが見られるんだそうだ。
白い村というのは斜面にへばりつくように出来ているので、大抵左右に細長い村になるんだなぁ。村の形はフリヒリアナの時と同じように横長の胃袋みたいだ。
ショーが始まるまで軽く村の中を散策してみよう。案内所からくるっと赤い線に沿って軽く歩いて30分くらいで終了してしまう広さの村だった。途中には無料で民家を開放して昔の生活を見せてくれる博物館などもある。この家の中庭が植物で彩られていて素晴らしい。
斜面の縁は景色が良いのでホテルもあり、テラスには涼しげな水色のプール、遠くに地中海を見ながらお食事ができるオープンレストランにもなっていた。フリヒリアナの素朴な趣と比べるとこちらは大分観光化されていた。さて11時半に軽く散策を終了させて中央広場に戻ってショーの開始を待った。12時になる頃にはステージの周囲にある木陰の縁石には人がぎっしり。
12時過ぎにショーが始まると、この縁石に座っていた人がいっせいにステージに詰め掛けたので、座って見ようと思っていた私たちも慌ててステージ前に駆け寄ったのだった。ショーのメンバーは男性2名、女性3名のグループで、女性2名と男性1名によるトリオがモダンフラメンコ、男女1名ずつのデュオがクラシックなフラメンコを入れ替わり立ち代り披露してくれるというショー構成だった。
ドレスのとても長い裾をさばきながらのダンスは特に迫力があって面白い。やっぱりクラシックなダンスの方が面白いかもしれないなぁと思っていたら、だんだんとモダンの方も加熱していって面白くなってきた。ベースはフラメンコなんだけれどクラシックでは見ないような振り付けがたくさん入っていて、曲もモダンで面白い。アルゼンチンタンゴもテクノタンゴというジャンルがあってモダンなタンゴの曲でカフェで流してもカッコいいというのがある。フラメンコもそういう新しいジャンルを開拓しつつ進行しているみたいなのだ。
とはいえ、クラシックなダンスの男性の登場のし方、苦悩する表情などはついつい「よっ、色男」と掛け声をかけて万札のレイを首にかけたくなる雰囲気がある。前回セビリアで見たフラメンコショーは「写真撮影禁止、いずまいを正して芸術としてご鑑賞ください」という感じだったがフラメンコはそういう雰囲気よりも、今日のようにわいわいと楽しんで見るのが似合っている気がするんだけどなぁ。
ショーは1時間たっぷり。誰もが大満足で拍手喝采のうちに幕を閉じた。いやー、楽しかったなぁ。
それではもう一度、まだ見ていないミハス村へ足を運ぼう。午前中に見かけた団体観光客の姿がなくなり、通りはひっそりと静かになっていた。眩しい日差しに光り輝く村を独り占めしている気分。なんと贅沢な午後だろうか。この村もまた住民によって壁や屋根が美しく手入れされ、壁を草花が飾っている。緩やかに傾斜した坂道はどこに目を映しても本当に絵になる光景だった。村内の一番高い場所まで上がって休憩してからもとの広場に戻った。
堪能したってまだ午後2時半。白い村はそんなに広くないのだ。ちょっと早いけれど本日の観光は終了してキャンプ場に戻ることにしよう。明日は白い村第三弾が待っているからその予習もしなくっちゃね。
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