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2009.04.22
バレンシアから一気に528.4km移動して南のグラナダへ
今日は南方面に大移動だ。地図上での見積もりでは450kmくらいの移動だと思われた。キャンプ場のワンコに別れを告げると悲しそうな顔で見送ってくれた。
という、わけではない。
このワンコはヨーダ(スペイン語ではジョルダとなる)という名前でもちろんスターウォーズから取ったんだそうだ。いつもまぶしそうなアンニュイな表情をしている。
ヨーダに別れを告げてひたすら南のアンダルシア地方を目指す。
途中で高速がなくなってしまって町中に迷い込んだりしたものの、ほぼ順調に走っていく。前回フランス、イタリア、オーストリア、ドイツを走ったが、今回ヨーロッパ走行5カ国目となるスペインは他の国に比べると高速があまり整備されていなくて、途中で急に一般道になって町中に入り込まざるを得ない場合がこの後も多々あった。その分無料高速が多くて高速代金がかからないのはいいが、高速から一般道に入るにあたっての表示があまりよろしくない。地図とは違う道の名前が表示されていたり、道路名を追って走っていたら突然その道路の名前がなくなったりして、ちょっと走りにくい部分もあった。
風景はだんだんと乾燥した岩山の多い景色になってきた。周囲にはオリーブ畑が多く見られるようになってアンダルシアに近づいてきたことを感じる。岩山を繰り抜いて、まさか人は住んでいないと思うが何かの貯蔵庫にしているような風景も珍しかった。
と、目の前の遠くが右から左にずーっと白い。ん?雪山?
地図を見ると道はシエラネバダ山脈に向かっているのだった。「スペイン南部のシエラネバダ山脈」なんて遠い昔の高校時代の地理かなんかで耳にして以来のことだったので、実際にそういう山脈が存在することさえも忘れていたというか気にしていない何十年を過ごしてきた。で、突然シエラネバダ。あら、本当にあったのね。日本の片田舎の高校の教室で聞いた名前が急に現実の物として目の前に出現する驚きはとても新鮮で私たちは「おお、シエラネバダだって、本物だよー!」と意味もなく興奮。すでに高速で車を飛ばし続けて神経が切れ掛かっていることもあって、ずっと近づいてくるシエラネバダに興奮しっぱなしだった。
そして午後4時半頃にめざしていたキャンプ場に到着。しかし、あまりに時期が早すぎてまだキャンプ場がオープンしていない。固くしまった鉄の門を前に夫は愕然。町中に行くのは神経が疲れるがもっと町中のキャンプ場に行くしかなかった。
ややこしいかなぁ?と思われた町中のキャンプ場だったが町に入る手前の大通り沿いにあり無事に午後5時前に到着したのだった。
遅くとも午後2時にはキャンプ場に到着するスタイルの旅をしている私たちには珍しく長距離、そして遅い時間の到着だ。キャンプ場から歩いていける場所に巨大スーパーがあったので徒歩で夕食の買い物に行けたのは本当に良かった。だってもうこれ以上は絶対に運転できないくらい夫は疲労していたからだ。
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