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2009.04.21
バレンシアをちょい観光
キャンプ泊第一夜を過ごしての感想は「寒い」ってこと。
正直4月下旬のバレンシアは日中は半袖1枚で大丈夫だが、朝晩の冷え込みが激しく夜は中綿のパンツを引っ張り出してはく羽目になった。キャンプで寒いのはあんまり愉快じゃないなぁ。ということで、今日テーブルと椅子を購入して、ついでに芸術科学都市を外側からちょっと見学したら明日はもっと南に移動しようってことになった。
私たちが滞在しているキャンプ場はバレンシアの南端から6kmくらい離れた小さな村なのだが、ここから4km離れた場所にカルフールがあるという。しかもカルフールが入ったショッピングモールは芸術科学都市の目の前。そりゃぁいい。
ショッピングモールに車を停めて芸術科学都市を見学しに行った。通常ショッピングモールの駐車場は無料が定番なのだが、ここは目の前に芸術科学都市があることもあって20ユーロ以上の買い物をするか、午後2時以降に駐車した場合のみ無料になる。私たちは午前中に駐車したが確実に20ユーロ以上の買い物をする予定だったので、無料で駐車して芸術科学都市が見学ができる。そういう点でも都合が良かった。
ところで芸術科学都市というのは何なんだ。ガイドブックやキャンプ場に置いてあったバレンシア市が出している詳細な観光ガイドを見ると体験型科学博物館、水族館、コンサートホール、遊園地などが点在するコンプレックスらしく、各々の入場料金やコンビネーションチケットも販売されていて1日ずっと遊べる施設のようだ。そのコンセプトもさることながらこの場所が有名なのは、建築にあるだろう。SF映画にでも出てきそうな未来的な建物が水色の池に浮かんで見えるように建っている写真はかなり魅力的だった。
ショッピングモールから道路を渡って向こう側に渡ると、ちょっとガウディを思わせるような魚のあばら骨が並んだような柱の間に階段があり、上がると植物園。その向こうの左手にヘルメットをかぶせたようなコンサートホールと楕円形の水族館、右手にやぐらのような科学博物館が見えた。太陽に輝く真っ白な建物と手前の水色の池が現実離れした風景を作り出していて、思わずため息の出る美しさだった。自分がCGやアニメーションの中に飛び込んでしまったような不思議な感覚だ。
やぐら型の博物館の館内に入ってみると、中も魚のお腹の中に入ったような感じ。さっきの水族館は入り口正面から見ると巨大な昆虫のようだし、魚や昆虫など自然界の生き物をモチーフにしているにもかかわらず、真っ白にビシーッと生き物の息吹を感じさせない作りになっているので巨大なロボットにも見えてくる。博物館の外側にも魚の骨のような横に長い楕円形の物がある。10mくらいはある巨大なものだ。ここは実は搬入口でトラックが出入りする場合は下半分が上側に入り込んでシャッターが開くようになっている。こういうのもねぇ、他では見たことがなくって面白かった。博物館は有料でガイド付き館内ツアーがあったのだが時間が間に合わなくて行けなかったのは残念。解説を聞きながら建築を見学するのはさぞや面白かっただろう。
ってなことで、私たちのちょい観光はこれにて終了。ショッピングモールで以前から目を付けていたテーブルと椅子をさくっと購入したのだった。
テーブル12ユーロ、肘掛付き椅子12ユーロ、肘掛なし椅子8ユーロ。全部カルフールで購入。これで大分キャンプ生活も快適になった。肘掛なし椅子8ユーロは背もたれを支えるゴム部分が1ヵ月後に劣化して背もたれが使えない状態になってしまったので、あまりよくない製品だった。DECATHLONというアウトドア製品のチェーン店で同じ形の椅子が8.95ユーロで出ていて、こちらは背もたれを支える部分がゴムではなくプラスチックになっているので、そちらを買うべきだったなぁ。
午後4時半頃からキャンプ場近くのビーチに歩いて行ってみた。だーれもいないビーチ。日差しは強いが風が冷たく、到底海に入る気分にはなれない。バレンシアという都会の近くにありながら水はまぁまぁきれいなので、夏になったらさぞや大勢の人で賑わうことだろうなぁと思いつつも15分ほどで散策終了。ビーチから少しひっこんだ野原には色とりどりの野花が咲いていて、やっぱりまだ夏というよりは春の季節であることを実感させられた。もっと南に行かなくっちゃね。バレンシアの町中の観光は次回来た時のお楽しみ。明日は移動だ。
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