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2009.04.20
スペイン・ポルトガル周遊ドライブ開始!
さぁ、いよいよドライブ&キャンプ生活の開始だ。車は今回もプジョーの「オープン・ヨーロッパ」という企画を利用している。オープン・ヨーロッパはEU圏外に在住していてかつEUの国籍ではない人のみが利用できるリース企画で、無税で新車をリースして契約期間後にその車をプジョーに買い上げてもらえるようになっている。新車にもかかわらずレンタカー感覚で利用できて、その上税金が免除されているので通常のレンタカーと同じくらいの価格で利用できる。
私たちの場合はバルセロナで開始・終了なのでバルセロナまでの運搬費用が開始・終了時にそれぞれ140ユーロ余計にかかっているが、フランス国内で開始して終了すれば乗り捨て代金がかからないというシステムになっている。国をいくつまたいでも運搬費用はかわらないのでスペインの西端から始めてドイツの東端で終了してもスペイン国内で開始して終了するのと費用が変わらないので長距離移動したい人にはお得なことになっている。オフィスは大抵空港の近くにあり、EU圏以外から飛行機で飛んできてすぐに車を使えるようになっている。
今回で2度目となるオープン・ヨーロッパの利用だが、前回と比べて1日あたりのリース費用が1日31.27ユーロから26.19ユーロと5.08ユーロも安くなった。考えられる理由は2つ。1つは前回マドリッドに到着してから空港にあるプジョーのオフィスにいわば飛び込みで訪れて注文したのに対して、今回は2ヶ月前から日本のプジョーオフィスとサイトを通じてやり取りして注文した。事前発注のためか2回目の利用のためか偶然だったのか10日間リース無料という得点が付いた。もう1つは車種。前回はSW207というワゴン車だったのに対して、今回はパートナーというもっと大型で荷物が多く積めるタイプ。ヨーロッパではちょっとした商売などによく使われていて、私たちの予想ではパートナーの方がより普及しているので車代金が安くなっているんじゃないかということだ。荷物のスペースが増えて、馬力も上がった車になったのにより安くなって嬉しい限りだ。もっとも、サイトで見積もり依頼をすれば車種による代金の違いは事前にわかるので前回が準備不足なだけだったということは否めない。
ドライブスタートの3日前にバルセロナオフィスに電話して確認をしてくれということだったので、電話して今日の待ち合わせ時間と場所を決定した。バルセロナ空港内にある大きな馬の彫刻の前に10時半に約束。
通常のスーツケースやリュックに加えて、テント、ガスコンロなどのキャンプ用品が増えて大荷物。宿に宿泊している他の旅行者からは空港で車を受け取って宿に荷物を取りに戻ればいいじゃないかと言われた。確かに。
でも、久しぶりの運転でバルセロナ市内に突然入るというのは、なかなか勇気のいることだった。今日はバレンシアという350km以上離れた都市に行くことも考えて無駄に神経をすり減らすよりは体力をすり減らした方が増しだという判断で、空港まで荷物を持っていくことにしたのだった。
事前の調べで、幸いにも宿から空港に向かうシャトルバスへの乗り場はとても近かった。郊外線の列車に乗ろうとすると、まず地下鉄に乗ってサンツ駅まで行かなければならないし、空港駅からターミナルまで長い廊下を歩かなくちゃならないしカートも置いていない。シャトルバス駅は宿から近いし、空港ターミナルまで直接行ってくれるので非常に便利だったので利用した。シャトルバスは一人4.25ユーロと値段もそんなに高くなかった。
10時半になるとニコニコと恰幅のいい男性が近寄ってきて「ミスター&ミセス、オカダですか?」と聞いてきた。この人がプジョーオープンヨーロッパのバルセロナオフィス担当者のテイキさんだ。なんとタヒチ出身なんだそうだ。名前を聞くと「日本人に自分の名前を言うのはちょっと嫌なんですよねぇ」という。
以前、日本人とビジネスをした時に自己紹介したら「テイキ=定期」という連想で笑われたからだそうだ。タヒチではテイキという名前は王の意味だそうだから、大分意味が違う。そんな話を冗談めかしてしてくれて場を和ませてくれた。
前回は空港に車が迎えに来てくれてプジョーのオフィスに行き、そこで車の引渡しだったが、ターミナルの目の前に車を持ってきていてそこで引渡し。支払いなどについては日本のオフィスと既に済ませてあるので、ここでは契約時に交わした書類のプリントアウトを見せて、車受け取りの書類に私たちがサインして手続き終了。あまりに簡単なので驚くほどだった。
簡単に車の操作を教授してもらう。今回の車はオートワイパー、オートライト、オートウィンカー機能が付いている。ワイパーやライトは雨や明るさを関知して自動的に動くようになっていて、ウィンカーも大きくハンドルを切らなくてもウィンカーが切れるようになっていて高速道路での車線変更後にウェインカーを消さなくていいのはとても楽だった。これらの機能がこの車のデフォルトなのか次に購入する人が既にオプションで付けているのかはわからないけど、前回の車に比べるとバージョンアップした感じで好印象だ。
ガソリンは100km走れるくらいしか入っていないのでまずはガソリンスタンドへ。この車はディーゼル車。一般のガソリンよりも単価が安い。昨年も同じくディーゼルだったがリッターあたり1.2〜1.4ユーロかかっていたのが、今回は0.89ユーロとかなり値下がりしているのも嬉しい発見だった。しかもユーロのレートがかなり落ちているので換算するとかなりお得なことになる。今回はいい事尽くしのスタートだ。
ガソリンを入れたら出発だ。
天気は良好。運転もたった1年振りで勘が戻りやすかったということもあり、バレンシアまでの360kmをたった2時間10分でぶっ飛ばした。制限速度は120kmで走行車線は130kmで走っている場合が多く、150kmというとかなり高速で走るレベルになる。隣に座っている私はちょっと怖かったし、夫もかなり疲労困憊してしまったけど、とにかく無事に到着。ふー、よかった。
4月下旬というのはキャンプをするにはまだ寒い時期だ。キャンプ場は閑散としていて私たち以外には誰もいないので、区画度外視で好きな場所に好きなようにテントを立てさせてもらった。今回のテントはQuechuaのT4-1という寝室1つとリビングになっているタイプ。T4は4人用という意味だが、寝室に荷物を置いたら2人ならゆったり、3人寝るのは厳しいという広さだ。このテントは2人用だよねぇ。
まだテーブルと椅子を買っていないので、今日は草地の見えるリビングでピクニック状態で調理、そして夕食。バルセロナで買ってきた出前一丁。
さぁ、明日はまずテーブルと椅子の購入。それからバルセロナ観光だ。
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