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2009.04.17 Vol.1
どっちが嬉しい?リチャード・マイヤーの現代美術館と出前一丁
卓上コンロが見つからないので、朝から周辺のもっと違う場所に中華系商店を訪ねて歩きまわった結果、やっと一軒で卓上コンロを発見。EUR16.5。デカスロンで売っているCamping
Gasというアウトドアメーカーのものよりも何とEUR10も安い。素晴らしい。中国、偉い!でもあまりに安いと人間ってのは不審に思う傾向にある。通常のガス缶で使えるのかしら?
不安にかられた私たちは、「あんなに喜んでいたのにどうして買わないのか?」という中国人おかんの当然の疑問に対してうまくスペイン語で答えることができなかったので、とにかく後で戻るから待っていてくれと店を後にした。卓上コンロ用のガス缶は結局ランブラスのデカスロンまで行かないと見つからなかったので、大急ぎでガス缶だけ買って中華系商店に戻る。おかんにさっきのガスコンロを出してもらって火をつけると、果たして「ボッ」と正しく着火。いやー、良かった良かった。手をたたいて喜ぶ私たちに、今は意味がわかったおかんも嬉しそうに笑って相手をしてくれた。さぁ、これでいよいよ観光が開始できる。
今日はコンテンポラリーアートミュージアム、現代美術館を訪ねた。この美術館はフランク・ゲーリーという建築家による設計で中のエキシビションの内容もさることながら美術館自体に一見の価値がある。ちょっと裏路地のようなCalle
de Joaquim Costaから美術館への道を曲がるとそれまで目にしてきたクラシックなベージュの建物の世界とは全く違う真っ白な現代建築の美術館が目に飛び込んでくる。真っ青な空にまばゆいばかりに白い美術館は、まさにリチャード・マイヤーらしいすっきりとスタイリッシュで軽やかな建物だった。
中は大きな長いスロープで各階に行き来できるようになっていて、外からの明かりが燦燦と入り込んで美しい。リチャード・マイヤー好きの夫はいいなぁ、いいなぁを連発していた。エキシビションは3人の芸術家の展示だった。現代と言うよりはちょっと古い60年代の作品などだったが、今でも新しく面白く感じたのはThomas
Bayrleの作品だった。
相変わらず観光客で押し合いへし合いのメルカドでムール貝を買って宿に戻ろうと歩き始めると、だんだん雲行きが怪しくなってきた。少しでも近道をしようとランブラス通りからCalle
de Tellersに入ってプラサ・デ・デ・ラ・ウニベルシダードに向かっていると途中で充実したアジア系食材店を発見。雨宿りを兼ねて中に入ると、出前一丁があるではないか。やったー!マドリッドでは中華食材店が宿の近くにあったのでよかったがバルセロナではどこで出前一丁が買えるかわからなくて諦めかけていたのだ。
車で移動して疲れた時の食事に出前一丁は最適なんだよねー。キャンプ生活用に色んな味を2つずつ購入した。この店には他にも海苔、ゴマ、S&Bのカレールー、酒、片栗粉、中華系のオイスターソース、ごま油、調味料、冷凍の餃子、インド系のカレースパイス、タイ系のスパイス、スープの素などとにかく魅力的な品物が満載。いやー、楽しいねぇ。
リチャード・マイヤーと出前一丁。どちらも同じくらい嬉しい発見の日だった。
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