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2008.07.09 Vol.2
初体験!ヨーロッパでドライブ〜まずは車を借りる
スペイン:マドリッド

 私たちがこの夏、ヨーロッパでドライブしてみようと思ったのは、夫婦で新婚旅行世界一周をされたオン・ザ・グローブさんのサイトを見たからだった。

 彼らが利用したプジョーオープンヨーロッパは車メーカーのプジョーがEU圏以外の国籍を持つ、EU圏内在住ではない人を対象に行っている新車レンタルの企画でEU内にあるプジョーのある場所からレンタカーして別の場所で返却できるというシステムなのだそうだ。他にもオープンヨーロッパで旅をした人のサイトを参考に、日本のサイトで申し込むのではなく現地のオフィスに行って申し込むのが一番手っ取り早いという判断でマドリッドの空港にオフィスがあるらしきことを知り、マドリッドまでやってきてしまったのだった。

 新車ゆえにレンタカーといえども納車に時間がかかると聞いていたので、マドリッド到着2日目の今日、まずはそこら辺の事情を調べてみようと空港に向かったのだった。

 ところが空港には普通のレンタカー(Eurocar、AVISなど)のカウンターはあるもののプジョーのカウンターはない。そこでサイトに記載されていた無料電話にダイヤルしてみると、何とか英語が話せる男性が出てきた。彼によると一番近いプジョーのオフィスは空港から出てサラゴサ方面に向かうハイウェイ沿いにあるとか言っちゃってる。

 しかもオープンヨーロッパで車を借りるだけなら、この今話している電話番号で事足りるので、「さて何番の型番の車をいつから借りますか?」なんて話になってきちゃった。ちょっと待って、ちょっと待って。

 私たちは車の素人なので実際に車を見ながら荷物の分量を考えて車を決めたいというと、男性は「ちょっと待ってて」と一旦受話器を置き、電話はしばらく後に切れてしまった。

 想像では、空港にあるプジョーのオフィスに行って相談に乗ってもらいながら車を決めて、登録して納車を待つって夢を描いていたんだけど、最初からつまずいている。いやー、どうしようか。

 話も途中だったので、もう一度電話をかけると、今度は別の女性が出て、事情を話すと「ああ、聞いています、聞いています」と言ってくれた。彼女の提案で、これから空港に迎えの車を出すので、その車でオフィスまで来て対面で話をしましょうってことになったのだった。

 お迎えの車はT1と呼ばれる第一ターミナルの外、タクシーが連なっている場所の右端にホテルなどの送迎バスがくる小さな車プールがあるので、そこにピックアップに来るという話だった。電話してからその場所に行って待つこと10分。車体の脇に「プジョー」とロゴの入った車が迎えに来てくれて、無事にプジョーのオフィスまで連れて行ってもらえることになったのだった。

 オフィスは空港から車で5分ほど離れた確かにサラゴサに向かうハイウェイ沿い。いやー、これはわからない。オフィスの中には電話で話をした女性がニコニコと待ち受けていてくれた。彼女は英語がペラペラ、そしてスペイン語とフランス語もできる50代くらいの女性。マリアさんという。

 私たちの荷物を説明すると307SWがいいのではないかと勧めてくれた。5人乗りで荷物を入れる場所が後部についたステーションワゴンである。しかし、マドリッドからスタートしてドイツのミュンヘンで返却するとして75日間のレンタルコスト(含保険)は2942ユーロ。1日あたり39.23ユーロ(=US$61.30、2008年7月7日現在の換算レートUS$1=EUR0.64を使用)。1日100ドルくらいの生活を想定していた私たちに6割が車代金で消えて行くというのはちょっと重荷だった。ということで、もう1ランク下の207SW。こちらだと同じ条件で2533ユーロ。1日あたり33.77ユーロ(=US$52.77)と少し楽になる。

 しかし荷物は入るのだろうか。

 実際に車が見られないのだろうかとマリアさんに相談すると、駐車場にある車を見せてくれるということになった。307SWはそのものがあるのだが、207はワゴンタイプではなく普通車タイプしかない。しかしワゴンタイプは座席部分のスペースは全く同じで後部の荷物部分が20cm後方に伸びるという説明でかなり想像がしやすくなった。うーん、207でも307でもそんなにトランクの大きさが変わるようには思えない。だったら安い方がいいんじゃないだろうか・・・。

 ということで207SWに決定した。

 車はフランスから取り寄せるという。駐車場で車を見ていた時には2週間くらいかかるのではないかと言われてドッキリ。この後、アヴィニヨンで知人と合流する約束をしてしまっていて、知人は既にアヴィニヨン入りの飛行機も手配してしまっていたのだった。しかし、実際にフランスに電話して在庫を調べてもらったら8日後の17日に納車が可能だということがわかり、予想していた1週間にプラス1日伸びただけなので、胸をなでおろしたのだった。

 207SWにはGPS機能が付いたものとないものがあり、レンタル可能はない物の方。これで費用が2345ユーロとまた安くなった。1日あたりのコストは結局31.27ユーロ(=US$48.86)となり、やく5200円くらい。新車レンタカーのコストとしてはまずまずの料金に収まったのではないだろうか。

 必要な書類はパスポートのみ。国際運転免許証は?と聞くとプジョー側では6ヶ月以内のレンタカーのお客さんには特に提示は義務付けていないということで、折角日本で取得してきたのにと拍子抜けした。しかし、もちろんレンタカー中に何か起こった場合に警察に見せる免許証が日本語のみってのは問題があるから国際運転免許証を携帯していて欲しいけど、という答えだった。つまりプジョー側ではあまり法律に関しては感知していない。あとはお客さんの自己責任でお願いしますという態度が、いかにもフランスの会社らしかった。

 あとは借りる人の名前、住所、パスポート番号などマリアさんが記入してくれてクレジットカードで支払って終了。え?これだけ?ってくらい簡単に終了してしまった。一度にこんなに大金を支払ったのは旅始まって以来のことじゃないだろうか。ふー、ドキドキした。

 17日に今日と同じ方法で空港から連絡をすれば空港まで迎えに来てくれるということにして事務所を後にした。空港まで送ってくれるのかと思ったのだが、事務所を出た大通りには空港から地下鉄に乗り継ぐバスが通っているのでそれに乗ればいいとのこと。確かに緑色のバスに乗ると、地下鉄5番線のCanillejasという駅を通りバス代金も0.95ユーロだった。ここから地下鉄に乗り継いで宿までは1ユーロ。空港から市内には2ユーロかかることを思えば少しだけお徳だし、プジョー側としてはお客さんを送るために空港まで人を出さなくていいので、双方にとって都合のいい話だった。

 こうして、思ったよりもあっさりとレンタカーの契約終了。さぁ、あとはキャンプ用具の手配だ。


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